キャッチアップの意味とは?6つの使い方を、例文とともに解説

キャッチアップの意味とは?6つの使い方を、例文とともに解説します

こんにちは。

 

大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。

 

ビジネスの世界では「キャッチアップ」という言葉が使われますが、業界によって使われ方や意味が異なります。

 

このページでは「語源」と共に、「キャッチアップの意味・使い方」を解説していきます。

 

 

 

 

キャッチアップに関わらず、カタカナ用語を頻発すると「鼻につく人」になり得るため注意しましょう!


 

 

 

 

キャッチアップとは?「語源」と「基本の意味」を解説

キャッチアップは英語の「catch up」が語源。

 

英語の「catch up」には

 

  • (人に)追いつく
  • (人を)夢中にさせる
  • (人を事態などに)巻き込む
  • (仕事などの)遅れを取り戻す

 

などの意味があります。

 

そして日本で「キャッチアップ」が使われる場合、基本的には上記のうちの「追いつく、追いかける」という意味をベースに使用します。

 

さらに「追いつく、追いかける」というニュアンスを含みつつも、使う業界によって意味が異なりますので、一つずつ解説していきます。

 

 

 

 

業界ごとの「キャッチアップの意味・使い方」を例とともに解説

では、業界ごとに用いられる「キャッチアップ」の意味・使い方を解説します。

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
①ビジネス分野

ビジネス用語として使われる時は、大きく2つの意味で使われます。

 

先行している事柄を把握する

「“欠席した会議の議事録” などに目を通して、まだ把握していない事柄を後から追って理解・把握する行動」のことを言います。
先行している者に対して【追いつく・遅れを取り戻す】というニュアンスです。

 

(例)

  • 先ほどの会議に出れなかった者は、各自 “議事録” に目を通してキャッチアップしておくように!
  • 先輩は飛躍的に知識をアップデートするため、私としてはキャッチアップするので精一杯だ

 

 

未経験業界での遅れを取り戻す

「未経験の業界・仕事に就いた際に、その業界・業種の基本的知識だけでなく、職場の人間関係なども含めて “職場環境” へ適合できるように前もって情報収集すること」を言います。

 

(例)

  • 未経験の業界で大変だと思うから、とりあえず今月はキャッチアップすることだけに注力してくれたら良いよ!

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
②経済学分野

経済学分野でのキャッチアップは、「発展途上国が、経済・技術・インフラなどの経済基盤に関して、先進国同様に“発展出来るまでの水準”に追いつくこと」を意味します。

 

ただし特定分野においては発展途上国の方が先行している場合もありますので、時には『先進国が発展途上国をキャッチアップする』という構図にもなり得ます。

 

(例)

  • 日本の少子化は重要な問題であるため、欧米での少子化対策・制度をキャッチアップしていくべきだ
  • 日本が先進国である理由は、戦後「先進国であった欧米」に対して、キャッチアップを追い求めたためだ

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
③IT分野

経営者に限らず、使っている人も多いであろう「ニュースリーダー(RSS)」においても、「キャッチアップ」いう言葉が使われます。

 

これは「未読ニュースを一括して既読にする機能」であり、表現を変えると「未読記事が大量に蓄積されている場合に、それらを飛ばして最新の記事へ追いつく(キャッチアップする)ための機能」です。

 

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
④放送分野

放送用語では「キャッチアップ配信」「キャッチアップ放送」という言葉が用いられます。

 

これは「テレビ放送・ネット配信された番組や動画を、再放送すること」です。

 

「見逃し配信」とも言われ、たとえば連続ドラマの序盤などをリアルタイムで見れなかった方へ向けて、その後の視聴率を上げるための施策。

 

そのほか、「違法動画がアップされることへの対策」という側面もあります。

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
⑤水泳分野

水泳で「クロール」を覚える時に最初に行う基本動作であり、左右の手で水を掻くときに、毎度一瞬だけ手を揃える泳ぎ方のことを「キャッチアップクロール」と言います。

 

 

 

「キャッチアップ」を使うシーン
⑥医療分野

医療シーンでのキャッチアップは大きく2つの意味で使われます。

 

キャッチアップ現象

「病気や障害によって身長・体重の増加スピードが一時的に妨げられても、身体状況が改善すると病気になる前よりも速い速度で成長が追いつくこと」を言います。

 

キャッチアップ(ピックアップ)障害

キャッチアップ障害とは、「卵巣から排出された卵子を、卵管内へ採取できない(キャッチアップできない)状態のこと」を言います。

 

 

 

「キャッチアップ現象」については、まさしく “追いつく・遅れを取り戻す” というニュアンスで使われていることが分かりますね。

 

一方の「キャッチアップ障害」は「ピックアップ障害」とも言い、どちらかと言うと “拾い上げる” という意味合いが強いと思います。

 

なお余談ですが、介護シーンにおいて「ベッドの背部・脚部を調整すること」を “ギャッチアップ” と言いますが、これを “キャッチアップ” だと勘違いしているケースもありますのでご注意を。


 

 

 

 

まとめ

キャッチアップの意味・使い方を解説しました。

 

本ブログの趣旨である「ビジネス」とは関係ない説明も含まれていますが、参考にして頂ければと思います。