【割引率の計算ツール】計算式や、電卓での求め方も解説する
こんにちは。
大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。
割引率とは、「元の値」から “どれだけの割合で値が下げられたのか” を表すもの。
たとえば1000円⇒700円への値下げを
- 『3割引き』
- 『30%引き』
と表現しますが、まさにこれが割引率です。
このページでは「割引率を出すツール」を用意するとともに、「割引率の考え方」も解説しました。
割引率が1秒で計算できる「便利ツール」
割引率の「計算式」と「考え方」を解説します
割引率(値引率)とは、「割引後の価格」が、「元の価格」からどれくらいの割合を引かれた値なのかを表したもの。
たとえば「700円」は「1000円」から3割(30%)引かれた値です。
この「3割(もしくは30%)」という値が、割引率です。
割引率の計算式
割引率の求める場合は、計算式に当てはめるだけでも出せます。
答えを「●割」で出す場合
(1-(割引後の価格 ÷ 元の価格)) × 10
答えを「●%」で出す場合
(1-(割引後の価格 ÷ 元の価格)) × 100
計算式を見るだけでは理解できないかもしれませんが、順を追ってみると簡単な内容です。
では計算内容を図解で分かりやすく解説します。
計算の手順ステップ①割引後の価格 ÷ 元の価格
まず最初に「割引後の価格 ÷ 元の価格」の計算をします。
この計算によって「割引後の価格」は「元の価格」の何割(もしくは何%)なのか?が分かります。
たとえば「割引後の価格:700円」「元の価格:1000円」の場合、イメージすると以下の通り。
最終的には「0.7」という数字が出ましたが、これは『元の価格(比較されるもの)に対して、割引後の価格は0.7倍だよ』ということです。
計算の手順ステップ②「1」から引く
次は「0.7」という数字を「1」から引きます。
なぜなら割引率で知りたいのは、「“元の価格” からどれくらいの割合を引かれたのか」だからです。
つまり、以下の赤い部分を知る必要があります。
先ほど出てきた「0.7」という数字は、「元の金額」に対する「割引後の金額」の割合です。
つまり「1」から「0.7」を引けば、「割引かれた割合」が分かります。
1 -0.7 = 0.3
ということで割引かれた割合は「0.3」と出ました。
なお「1」から引く理由は、この後のステップで理解できます。
計算の手順ステップ③「10」か「100」を掛ける
「0.3」という数字が出たので、最後に「10」もしくは「100」を掛けます。
最終的に「●割」という表現にしたいのであれば「×10」を。
「●%」という表現にしたいのであれば「×100」をします。
ではなぜ10や100を掛けるのか?
ステップ②では “1から引く” という手順がありましたが、この「1」という数字とも関係します。
まず割合(“全体数” に対して “比べる数” は何倍なのか、を表すもの)の表現方法には「分数」「小数」「歩合(割)」「百分率(%)」があります。
※「歩合」の表現では【割】が使われ、百分率の表現では【%】が使われます
これはそれぞれ【全体数】を「1」「10」「100」のどれにするのかの違いです。
- 「分数・小数」では全体数を【1】とする
- 「歩合(割)」では全体数を【10】とする
- 「百分率(%)」では全体数を【100】とする
たとえば、リンゴが「100個」あるとします。
分数・小数ではこの100個を「1」として考え、歩合では「10」として考え、百分率では「100」として考えます。
では、リンゴを30個食べた時、食べた割合はいくらか?
百分率の場合
この例題でもっとも分かりやすいのは「百分率」。
なぜなら100個のリンゴを「100」として考えるからです。
分解すると「リンゴ1個」=「1」としてシンプルに計算できますね。
つまり百分率で表現する場合は、食べた割合は【30%】。
※百分率では「%」をつけた表現をします
歩合の場合
歩合の場合は全体量(リンゴ100個)を「10」として考えるので、「リンゴ10個」=「1」です。
「リンゴ30個を食べた」ということは、全体量の「3」を食べたということ。
つまり「3割」食べたということです。
※歩合では「割」をつけた表現をします
分数・小数の場合
分数や小数の場合は全体量(リンゴ100個)を「1」として考えるので、「リンゴ100個」=「1」です。
つまり「リンゴ10個」=「0.1」であり、「リンゴ1個」=「0.01」です。
「リンゴ30個を食べた」ということは、全体量の「0.3」を食べたということ。
ちなみに「分数」や「小数」がなぜ「1」を全体数としているのか?
リンゴ100個を食べた時(全体を食べた時)に、「1」という数字になる点に注目してみましょう。
分数と小数は、このように全体数が「1」となる表現方法なのです。
ステップ③の冒頭で、『計算で出てきた数字に10もしくは100を掛ける』と解説しました。
これは ステップ① での計算が分数となっており、つまりは「全体数を1とする計算になっている」ことから、
- ●割で表示したいのであれば「×10」する
⇒歩合は全体数が「10」のため
- ●%で表示したいのであれば「×100」する
⇒百分率は全体数が「100」のため
ということです。
全体数が100個とは限らない
上の説明では「リンゴ100個を全体数とする」という前提で説明しましたが、全体数は必ずしも100個とは限りません。
「50個」が全体数となる場合は、50個を「1」or「10割」or「100%」として表現します。
割引率を「電卓」で計算する手順
割引率を電卓で計算する場合も、「計算式」自体は同じです。
答えを「●割」で出す場合
(1-(割引後の価格 ÷ 元の価格)) × 10
答えを「●%」で出す場合
(1-(割引後の価格 ÷ 元の価格)) × 100
ただし割引率を電卓で計算する場合、「M+」「M-」「RM」などのボタンがあると簡単。
これらは電卓の「メモリー機能」です。
手順①
「割引後の価格 ÷ 元の価格」を算出したら、「M+」ボタンを押しましょう。
これでメモリーに計算結果が記憶されました。
手順②
手順①の流れから、そのまま「1」「-」「RM」の順で押しましょう。
これで「1から “記憶された計算結果” を引く」ことが出来ます。
※RMはMRと書かれていることもありますが、これらは「リコールメモリー」という “記憶した数字を呼びだすキー” です
※RCMやMRCと表記されていることもありますが、この場合は1度押すと “記憶した数字を呼びだす” 2度押すと “記憶した数字を削除する” という機能があります
手順③
歩合表示(割)するのであれば「×10」を、百分率表示(%)するのであれば「×100」を掛けましょう。
割引率の計算での「よくある間違い」
割引率を計算する上でよくある間違いが「割合」と「割引率」を勘違いしているということ。
割引率は、「“元の価格” からどれくらいの割合を引かれたのか」を知ること。
にも関わらず、割合(“元の数” に対して “比べる数” は何倍なのか)を出したところで計算を終えてしまう方が多いです。
以下で言うところの「7割(70%)」まで算出して、計算を終えてしまう方が多いのです。
「1から引く」という計算ステップ②を忘れないようにしましょう。
まとめ
割引率の計算方法や考え方を解説しました。
もしも『●円の●割引はいくら?』という計算をしたい場合は、割引計算ツールを利用して下さい。
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