【小学生でも分かる】パーセントの計算方法を解説!5つ計算式と、簡単に出せるツール!
こんにちは。
大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。
誰もが学校で学んだであろう「パーセント」は、社会に出てからも以下のように頻繁に使われます。
- 『原価率は30%で利益率は10%を目標にしよう!』
- 『今月の売上は、前年比130%増です!』
- 『この会社は毎年120%成長している会社です!』
とは言え、この「パーセント」の意味を理解していない方や、パパッと暗算できない方も多いです。
ということで、このページでは「パーセントの意味」を図解で解説しつつ、「計算ツール」も用意しました。

計算ツールも用意しましたが、「パーセントの意味」を理解できれば、計算ツールを使わずともパパッと暗算できるようになります!
パーセントの意味を図解で分かりやすく解説
「パーセント」というのは「百分率」で求められる単位です。
では「百分率」とは何かと言うと、全体を “100” とした時に、対象のものがどれくらいなのかを表します。
少し違う言い方をすると、『全体を100個に分けた時、対象のものはいくつか?』です。
たとえば『1500の15%は?』と言われた場合、以下の通りです。
基本的な考え方
- 1500を100個に割る
- そのうちの15個が「15%」にあたる
- つまり15×15個の答え「225」が「1500の15%」にあたる
「歩合(ぶあい)」との関係は?
ちなみに日常生活では「5割引き」といった「歩合」と呼ばれる考え方が使われることも多いですね。
歩合では「割(わり)」「分(ぶ)」「厘(りん)」という単位が使われますが、基本的に使われるのは「割」。
「割」は全体を “10” とした時に、対象のものがどれくらいなのかを表します。
歩合とパーセントの関係は以下の通り。
百分率 | 100% | 90% | 80% | ・・・ | 10% |
歩合 | 10割 | 9割 | 8割 | ・・・ | 1割 |
つまり『3割引です!』と言われた場合は、「30%OFF」と考えればOK。
ちなみに、仮に「33.3%」を歩合で表すとすると「3割3分3厘(さんわりさんぶさんりん)」です。
なお日常生活では「10%刻み」で計算するケースが圧倒的に多いため、10個に割って計算するクセをつけておくと楽に暗算できます。
たとえば『1500の3割(30%)は?』と言われた場合、以下の通り考えたら良いでしょう。
基本的な考え方
- 1500を10個に割る
- そのうちの3個が「30%」にあたる
- つまり150×3の答え「450」が「1500の3割(30%)」にあたる
「小数」も理解しておこう
後ほど計算式を詳しく説明しますが、パーセントの計算時には「小数」が出てきます。
小数の場合は「1」を全体数として考えます。
百分率 | 100% | 90% | 80% | ・・・ | 10% |
歩合 | 10割 | 9割 | 8割 | ・・・ | 1割 |
小数 | 1 | 0.9 | 0.8 | ・・・ | 0.1 |
見ての通り、「小数」と「百分率」では数字が100倍異なります。(小数が1の時、百分率は100)
なぜなら小数では全体を「1」と考え、百分率では全体を「100」として考えるからです。
そしてこの違いは、計算式に表れています。
たとえば『30は100の何パーセントか?』を求める場合、計算式内に「×100」が出てきます。
30 ÷ 100 の段階では「0.3」という小数が出ますが、それを「パーセント(%)表示」にするためにわざわざ「×100」しています。
単位をパーセントで表示する時には「×100」が出てくることを覚えておきましょう。
パーセントをパパッと出す計算ツール5つ!
パーセント計算をカンタンに出来るツールを、以下の5パターン用意しました。
- ある数のXパーセントはいくつか?
(例)300の10%はいくつか?
- ある数は全体の何パーセントか?
(例)30は100の何%か?
- 全体のXパーセントがある数の時、全体はいくつか?
(例)全体の10%が20の時、全体はいくつか?
- ある数は、ある数の何パーセント増なのか?
(例)今年の売上100円は、前年の50円より何%増えたのか?
- ある数のXパーセント引きはいくつか?
(例)5000円の35%引きはいくらか?
1.ある数のX%はいくつか?
たとえば「300の10パーセントはいくつか?」という計算。
このような『ある数のX%はいくつ?』という計算は、
「ある数」×「X%」× 100
で求められます。
2.ある数は全体の何パーセントか?
たとえば「30は100の何パーセントか?」という計算。
このような『ある数は全体の何パーセントか?』という計算は、
「ある数」÷「全体」× 100
で求められます。
3.全体のXパーセントがある数の時、全体はいくつか?
たとえば「全体の10%が20の時、全体はいくつか?」という計算。
このような『全体のXパーセントがある数の時、全体はいくつか?』という計算は、
「ある数」÷「Xパーセント」× 100
で求められます。
4.ある数は、ある数の何パーセント増なのか?
たとえば「今年の売上は100円であり、前年の50円よりXパーセント増えた」という計算。
このような『ある数は、ある数の何パーセント増なのか?』という計算は、
「ある数(比べられる数)」÷「ある数(比べる数)」× 100
で求められます。
※「今年の売上 ÷ 前年の売上 × 100」で前年比が分かります

補足ですが『前年同月売上比200%アップ!』といったように、「前年比」と「増減率」を混合してはいけません。
前年売上比200%であれば「前年の2倍」であり、前年売上より200%アップであれば「前年より3倍」です。
「200%になる」と「200%アップする」は意味が異なります。
また『毎年120%成長!』と言う場合、それは売上が毎年1.2倍ずつ増えているということです。
「前年比」と「増減率」は混乱しやすいので注意しましょう。
5.ある数のX%引きはいくつか?
たとえば「5000円の35%引きはいくらか?」という計算。
このような『ある数からXパーセントを引くといくつか?』という計算は、
ある数 × (100 - X%) ÷ 100
で求められます。
税込・税抜までも計算できる
>>割引計算が1秒で出来るツール【小学生でも分かる考え方も解説】
まとめ
パーセントの考え方や、歩合・小数との関係、計算方法について解説しました。
ビジネスではもちろんのこと、日常生活でも多々使うことがありますので、パパッと暗記できるように「考え方」を覚えておきましょう。
経営に関する用語
- 【超簡単】原価率とは?計算と注意点、繁盛させる3つの考え
- 【超簡単】利益率の計算方法・出し方を図解でわかりやすく説明
- 固定費・変動費とは?違いと比率の求め方【超わかりやすく解説】
- 【超わかりやすく解説】限界利益とは?計算や目安、役割を知ろう
- 損益分岐点(売上高)の計算式・分析方法を超わかりやすく解説する
- FLコスト・FL比率がパッと分かる!行列店オーナーが図解します