【10秒で分かる】プライオリティの意味とは?2つの使い方と注意

【10秒で分かる】プライオリティの意味とは?2つの使い方と注意点を解説します

こんにちは。

 

大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。

 

ビジネスの世界で使われることの多い「プライオリティ」という言葉。

 

ここでは【中学生でも分かる】を目標に、「プライオリティ」の意味・使い方・使用時の注意点などを分かりやすく解説します。

 

 

 

 

横文字で表現しているだけであり、使い方はとてもシンプルで簡単です。


 

 

 

 

プライオリティの意味とは?まずはザックリ解説

まずはザックリと「プライオリティ」の意味合いを解説します。

 

プライオリティとは、英語の「priority」をカタカナ読みしたものであり、辞書を引くと以下のように書かれています。

 

  • 順位、優先度
  • 優先権

 

日本で使う「プライオリティ」も、英語の意味そのままに「優先度」「優先権」などの意味合いで使用されています。

 

ちなみに海外においても、「priority」という言葉はビジネスシーンで使われています。

 

なお詳しい語源については、ページの最後 で解説しています。

 

 

似た言葉に「プライマリー(primary)」がありますが、こちらは以下の様な意味です。

 

  1. 第一の、最初の
  2. 基本的な、主要な

 

このようにプライマリーは「最初のもの」を表しますが、プライオリティは「優先する程度」を表すため、意味合いが全く異なりますね。


 

 

 

 

「プライオリティ」の使い方は大きく2通り

では続いて「プライオリティ」という言葉の使い方を解説します。

 

プライオリティの使われ方は大きく2通りです。

 

  1. 「優先順位」「優先度」として使う場合
  2. 「優先権」として使う場合

 

 

 

①「優先順位」「優先度」として使う場合

「優先順位」「優先度」の意味合いで使う場合には、以下のような表現で使います。

 

①優先順位・優先度として使う
プライオリティが「高い」

【例】
プライオリティが高いものから作業することが大切だ。

 

 

①優先順位・優先度として使う
プライオリティが「低い」

【例】
プライオリティが低いものは後回しにしよう。

 

 

①優先順位・優先度として使う
プライオリティを「つける」

【例】
プライオリティをつけて効率的に仕事をする。

 

 

①優先順位・優先度として使う
プライオリティを「心がける」

【例】
仕事ができる人は、プライオリティを心がけている。

 

 

①優先順位・優先度として使う
プライオリティを「置く」

【例】
このお店では、接客サービスにプライオリティを置く。

 

 

 

②「優先権」として使う場合

「優先権」の意味合いで使う場合には、以下のような表現で使います。

 

 

②優先権として使う
プライオリティが「ある」

【例】
この案件は、A社にプライオリティがある。

 

 

②優先権として使う
プライオリティを「持つ」

【例】
この技術において、我が社はプライオリティを持っている。

 

 

②優先権として使う
プライオリティを「得る」「獲得する」

【例】
A社と交渉するプライオリティを獲得した。

 

 

②優先権として使う
プライオリティを「与える」

【例】
優勝者には、留学先を決めるプライオリティを与える。

 

 

 

 

「言葉の雰囲気」に大きな変化をつけられる!

「プライオリティ」という言葉を使うことで、以下の様に「言葉の雰囲気」を変えることが出来ます。

 

 

「言葉の雰囲気」に大きな変化をつけられる
①角の立たない柔らかい表現に変わる

たとえば『今している仕事は後回しにして、こちらの作業から対応して下さい』と言うと、少し角が立った言葉として捉える方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし『この業務はプライオリティが高いので、こちらの作業から対応して下さい』と言うと、柔らかい表現に感じるかと思います。

 

また、部下としても「大事な仕事を任された」と感じるかもしれません。

 

部下に仕事を依頼する際に、角が立たず、やる気を上げる言い回しとして使えます。

 

 

 

「言葉の雰囲気」に大きな変化をつけられる
②特別感が出る

以下の様な表現を使うと、単に「優先権を与える」と言うよりも、なんだか特別感がありますよね。

 

『売上上位の店長には、海外事業発足メンバーとなるプライオリティを与える。』

 

また、部下のモチベーションアップにつながる言葉ともなります。

 

 

 

カタカナ用語は使いすぎると、「そもそも意味が伝わらない」「鼻につく」ため注意が必要。

 

しかし、このように「アクセント」として効果的に使用することも可能です。


 

 

 

 

「プライオリティ」を使う上での注意点!

ここで「プライオリティ」という言葉を使う上での注意点についてです。

 

『プライオリティが高い』と言われると、「重要度が高い」と感じる方も多いでしょう。

 

しかし厳密にいうと、「優先度(プライオリティ)」と「重要度」はイコールではないのです。

 

  • 優先度

    ⇒他のものより先に行うことの程度

  • 重要度

    ⇒非常に大事で大切なことの程度

 

プライオリティが高いのであれば、「先にすべきこと」ですが、必ずしも「重要なこと」とは限りません。

 

たとえ「重要度が低いもの」でも「急ぎなもの(緊急なもの)」であれば、プライオリティは高くなります。

 

 

 

たとえば「1分程度で終わるデザイン作成」があり、そのデザインの仕上がりを待っている人がいるケース。

 

この場合、重要度が高い他の仕事よりも、1分の作業によって、他の方のタスクが滞りなく進められるのであれば、デザインを優先すべきかもしれませんね。


 

 

 

 

「プライオリティ」が付く言葉を8つ紹介

ここでは「プライオリティ」を使った言葉を8つ紹介します。

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
①トッププライオリティ

トッププライオリティとは「優先順位が最高クラス」のもの。
ただしトップと言っても、一つとは限らず、複数ある場合もあります。
「色々なものの中でも優先順位が高い」という意味です。

 

【使用例】
『我が社でお客様対応は、トッププライオリティの業務である。』

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
②ファーストプライオリティ

ファーストプライオリティとは、「優先順位第一位」という意味。
『ファーストプライオリティで』と言われたら、「他のなによりも一番に対応すること」となります。

 

【使用例】
『この仕事はファーストプライオリティで作業を進めて欲しい。』

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
③プライオリティシート

プライオリティシートとは「電車やバスの優先席」のこと。
高齢者や妊婦、障がいを持っている方などが、優先的に座ることができる席のことです。

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
④プライオリティ・パス

プライオリティ・パス社が提供している、「世界中の空港ラウンジを利用できる有料会員サービス」のこと。
空港ラウンジでは、インターネットを使用したり、無料で軽食や飲み物を楽しむことができます。
本来はビジネスクラスしか利用できないラウンジや、航空会社ごとに割り当てられている空港ラウンジを、アプリ利用者(入会者)は【優先的にラウンジを利用できる】という理由から、「プライオリティ・パス」という呼称になっていることが分かります。

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
⑤プライオリティ・シーティング

ディズニーランド等のテーマパークにて、「対象レストランを希望時間で予約できるサービス」のこと。
少ない待ち時間で、優先的に席に案内してもらうことができます。

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
⑥プライオリティサポート

プライオリティサポートとは、「障がいまたは健康上の理由により、個別に配慮が必要な方へのサービス」です。
たとえば「TOEICの試験のプライオリティサポート」としては、【事前申し込みにて、希望に沿った受験環境を可能な範囲で用意する】というものがあります。

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
⑦プライオリティレーン

プライオリティーレーンとは、「優先的に利用できる空港の保安検査場」のことです。
長蛇の列に並ばずに、スムーズにセキュリティチェックが可能。
利用対象者は一般的に、ファーストクラスやビジネスクラスの乗客、カード発行航空会社の上級会員などです。

 

 

 

「プライオリティ」が付く8つの言葉
⑧プライオリティ・メール

アメリカ郵便プライオリティ・メール(USPS Priority Mail)とは、普通郵便よりも「早い・保証付き」のサービス。
言い換えると「優先して送達してもらえるサービス」です。

 

 

 

すべての言葉に「優先」の意味が含まれていることが分かりますね。


 

 

 

 

プライオリティの言い換え(類義語)は?

プライオリティをほかの言葉に言い換えると、以下のような表現があります。

 

  • 優先

    ⇒他のものよりも「先に行うこと」になっていること

  • 優先順位

    ⇒色々な事について取り掛かる際の順位

  • 優先度

    ⇒他のものより先に行うことの程度

  • 優先権

    ⇒他の者より先に行うことができる権利

  • 特待

    ⇒特別な待遇をすること

  • 先番

    ⇒先にする順番になること。また、その順番

  • 上席

    ⇒その場所で、上位とされる席

 

 

 

プライオリティの反対の言葉(対義語)は?

プライオリティの意味が反対になる言葉は、ポスティアリオリティ(posteriority)

 

日本語で「劣後(他より劣っている)」を意味しますが、日常でもビジネスでもほとんど使われません。

 

その他の対義語としては、以下のようなものもあります。

 

  • 後回し

    ⇒順番を変えて、後にすること

  • ことわざ「後塵を拝する」

    ⇒意味「競争において後れを取ること、他の人に先をいかれて追いかける立場になること」

 

 

 

 

プライオリティの「語源」とは?

プライオリティの語源は、英語の「priority」。

 

「priority」は、「prior」(優先する;先の)と「-lity」(状態)が組み合わさってできた単語です。

 

さらに「prior」は、「pri-」(前の)+「-ior」(もっと)からなり、『より前に置くべきこと』が語源です。

 

 

 

まとめ

プライオリティの意味や使い方について解説しました。

 

最後にカンタンにまとめます。

 

  • プライオリティとは英語の「priority」をそのままカタカナにしたもの
  • 「優先順位」「優先度」「優先権」といった意味を持つ
  • 「プライオリティが低い」「プライオリティを得る」など使い方はさまざま
  • 職場のコミュニケーションを円滑にしたり、周囲のモチベーションアップにつなげたりもできる
  • 「プライオリティが高い」とは必ずしも「重要度が高い」わけではない。重要度が低くても優先度が高いものは「プライオリティが高い」と表現できる