【開業届の印鑑】本当に不要になったの?税務署に確認してみた

【開業届の印鑑】本当に不要になったのか?税務署に確認した結果…!

こんにちは。

 

大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。

 

開業届には、印鑑を押すための「押印欄があるもの」と「押印欄の無いもの」があります。

 

では開業届には押印は必要なのか?『不要になった』のは本当か?

 

実際に「税務署」にも確認してみましたので、結果をまとめました。

 

 

 

 

少しずつ「脱ハンコ」の流れが来ていますが、まだまだ必要とされるシーンは多いですね…。


 

 

 

【結論】印鑑による押印は「なし」で問題ないが…

まずは結論から述べますと、開業届に印鑑を押す必要はありません

 

税務署に電話して確認したところ、以下の様な回答でした。

 

 

令和3年の税制改正に伴って、4月以降は「税務関係書類」への押印が廃止になりました。

 

そのため、開業届の押印欄も廃止され、印鑑を押す必要はありません。


 

 

実際、令和3年4月以降の開業届では「押印欄」は廃止されています。

 

 

 

 

 

手元の開業届の「押印欄」は無視でOK

仮に手元にある開業届に上記画像の様な「押印欄」があったとしても、それは4月以前の用紙として残っているだけであり、押印は不要です。

 

そのうち全て「新しい用紙」へと入れ替わるでしょう。

 

なお、印鑑を押したからと言って無効になる訳でもありませんので、『どうしても押したい』という方は、「認印」か「実印」を押しましょう。

 

これらは国税庁HPにも記載があります。

 

 

押印の取扱い

(3)  ホームページ掲載様式や税務署で配布する様式が押印欄の無いものに更新された後であっても、過去に入手又は印刷した押印欄のある様式を使用していただくことは差し支えありません

(4)  押印が不要である税務書類について、任意で押印していただいても差し支えありませんが、押印の有無によって効力に影響が生じるものではありません

引用:国税庁

 

 

そのほか、開業後に関わるシーンで言えば「確定申告」や「年末調整」においても、印鑑による押印は不要となりました。

 

 

 

開業届に印鑑を押す必要はありません。

 

しかしこれから個人事業主として開業するにあたっては、印鑑は様々なシーンで必要です。

 

このあとは「印鑑を作っておくべき理由」を解説します。


 

 

 

 

開業届に不要でも、印鑑を作っておくべき理由

これまでの説明の通り、「開業届への印鑑」は不要です。

 

また「個人事業主」としては、今後事業を始める上でも特に「絶対に揃えなければならない印鑑」はありません。

 

しかし事業を進める上で、「最低限あった方が良い印鑑」はあります。

 

個人事業主でも持っておくべき印鑑

  • 個人の「実印」
  • 事業用の「銀行印」

 

 

「実印」を作っておくべき理由

実印とは「市区町村の役場に登録(印鑑登録)することで、公的に認められた印鑑」のこと。

 

個人事業を進める上で使うタイミングとしては、

 

  • 仕事における契約書を交わす時
  • 事務所・店舗などの不動産取引をする時
  • 開業資金などの融資を受ける時

 

などです。

 

極論「100均の印鑑」でも仕事における契約は交わせますが、実印を用意した方が「きちんとしてる感」が出ますので、相手からの印象・信用は増すでしょう。

 

また取引相手によっては『押印した当事者が本人であることを立証できなくなるため、実印で押して欲しい』とお願いされるケースもあります。

 

 

「事業用の銀行印」を作っておくべき理由

銀行印とは、口座を作る際に必要となる印鑑のこと。

 

事業用に銀行口座を作る際に、個人口座とは違う「銀行印」で口座を作るため、事業用として銀行印を用意しておくと良いでしょう。

 

 

 

上の説明では、重要なポイントもかなり省略しています。

 

以下の記事に「必要な理由・選び方・安い販売店」を一通りまとめましたので、ぜひご覧ください。

 

関連ページ
>>【個人事業主の印鑑】最低限必要な2種類と、あると良い印鑑まとめ


 

 

 

 

開業届は5分でパパッと作成してしまおう!

開業届を提出する時には、実は

 

  • 青色申告承認申請書
  • 青色専業者給与に関する届出書
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃業等届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書

 

などの他の書類が必要になるケースが多いのですが、用意は出来ていますでしょうか?

 

恐らく多くの方は、『自分に何が必要なのか分からない…』という状況でしょう。

 

そんな方に「開業届」と「その他の必要書類」を5分でパパッと作成する裏技を紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

関連ページ
>>【超カンタン】開業届をわずか5分で漏れなく正確に作成できる裏ワザを解説

 

 

 

 

まとめ

「開業届へ印鑑を押す必要はあるのか」というテーマで解説しました。

 

開業届には印鑑は不要ですが、事業を進める上では印鑑が必要なシーンが多くありますので、最低限の印鑑は揃えておきましょう。

 

関連ページ

 

 

屋号について
「屋号」を決める際は、以下の記事を参考にしてみてください。