ロイヤリティ・ロイヤルティの意味と違い【10秒でわかる】

ロイヤリティ・ロイヤルティの意味と違いを分かりやすく解説【10秒でわかる】

こんにちは。

 

大阪で、行列の出来るラーメン店「人類みな麺類」など、6つのラーメンブランドを運営している松村貴大(@jinrui_mina_men)と申します。

 

ビジネスの世界でも使われることの多い「ロイヤルティ」と「ロイヤリティ」という二つの言葉。

 

これら二つの言葉に込められた意味や、使い分け方を分かりやすく解説します。

 

 

 

 

ロイヤルティ(ロイヤリティ)は2種類の単語に対して使われますので、言葉の意味をしっかり理解しておきましょう。


 

 

 

 

まずはざっくりと2つの意味と違いを理解!

まずは結論から述べますが、

 

ロイヤルティとロイヤリティは、単語を発音する際の表記の揺れによる違い

 

のため、どちらを使ってもOKです。

 

実際の発音において、日本語の「ル」と「リ」は明確に分けられるものでは無いため、ハッキリさせたいところではあるのですが、『どちらが正しいか』を考えることはナンセンス。

 

ただしこれらが指すものは「royalty」「loyalty」の2種類に分かれているため、その点についてはしっかり認識しておく必要があります。

 

※どちらも発音時の「ル」「リ」は明確に分けられません

 

 

royalty(ロイヤリティ・ロイヤルティ)

著作権・特許権・商標権などの「使用料」を指して使われることが一般的。

 

日本では、こちらの単語を指してロイヤリティ(ロイヤルティ)と言われることが多いです。

 

 

loyalty(ロイヤリティ・ロイヤルティ)

「忠実」「義理」「誠実」という意味合いで使われます。

 

 

 

ではここから、二つの言葉の意味・使い方、発音記号から分かる「カタカナ読み」をそれぞれ解説していきます。


 

 

 

 

royalty(ロイヤリティ・ロイヤルティ)の意味と使い方!

「royalty」は、以下のような意味を含む英単語です。

 

  • 特許権
  • (著作権・商標などの)使用料
  • 権利料
  • 許諾料
  • 印税
  • 王族
  • 王権
  • 王位

 

もともとは「royal(王権のもとにある)」という単語に「ty」が付いたものであることから、「王族・王権・王位」の意味合いが強いです。

 

ただし日本で使われる場合はこれらでの用法ではなく、「使用料」を指すことが一般的。

 

たとえば、私が運営するラーメンブランドの一つである「ラーメン大戦争」は、フランチャイズ契約をしている方へ「ブランドの使用」を認めている代わりに、「ブランド使用料」を頂いています。

 

▼弊社のフランチャイズ▼

 

 

フランチャイズでは、加盟者には「商標使用」以外の部分(ノウハウの共有)なども含めた「ブランドを使用しての経営権利」が与えられ、一方で「ロイヤルティ」という対価を本部へと支払う必要があります。

 

 

ロイヤルティフリー(ロイヤリティフリー)とは?

商標権や特許権、著作権の使用料が掛からないことを「ロイヤルティフリー(ロイヤリティフリー)」と言います。

 

たとえばインターネットから無料ダウンロードできる「素材画像」や「素材BGM」などは、まさにロイヤルティフリーです。

 

 

「印税」は少し意味合いが異なる

royaltyには「印税」の意味も含まれますが、印税の場合はお金の動きが少し異なります。

 

  • 著作権や商標権など

    ⇒個人や法人などが「イラストなどの著作物」を使用する際に、そのイラストを描いた人(著作権を持つ人)に使用料を支払う

  • 印税

    ⇒書籍が売れた時や音楽の使用が発生した場合に、「管理している出版社・音楽会社」から「作者(著作権所有者)」に対して支払う報酬

 

 

 

royaltyの発音は?

royaltyの発音記号は「roiəltē」

 

日本語の50音に正確に当てはめるのは難しいと思いますが、発音記号を読む限りは「ロイヤティ」が正しいです。

 

とは言え、「ロイヤルティ」「ロイヤリティ」両方の発音で使われているのが現状です。

 

中にはこの後に説明する「loyalty」と区別して、「ル」と「リ」を使い分けている人もいるかもしれません。

 

しかし皆さんが同じ認識を持って使い分けているわけではありませんので、文脈から「royalty」「loyalty」どちらの言葉を発音しているのかを汲み取る必要があります。

 

 

 

 

loyalty(ロイヤリティ・ロイヤルティ)の意味と使い方!

一方の「loyalty」とは、「忠誠心」「誠実さ」「愛情」「愛着」などの意味を含む英単語です。

 

ビジネスシーンでは、大きく3つの使われ方をします。

 

①ストアロイヤルティ(ストアロイヤリティ)

ストアロイヤルティとは、消費者(お客様)が特定の店舗への忠誠心(愛情)をもって、固定客として利用することを言います。

 

 

②ブランドロイヤルティ(ブランドロイヤリティ)

ブランドロイヤルティとは、消費者(お客様)が特定の商品への忠誠心(愛情)をもって、繰り返し利用することを言います。

 

ただし注意点として、「リピート率が高い=ブランドロイヤルティが高い」とは言い切れません。

 

なぜなら、その商品・ブランドに対してファンになっているのではなく、「市場においてその他に選ぶものがない」ため、消去法で購入している可能性もあるからです。

 

なおマーケティングの目標としては、「ストアロイヤルティとブランドロイヤルティの度合い」を高めていくことであり、重要な指標の一つとされています。

 

ちなみに、ロイヤルティの高い消費者(お客様)は、ロイヤル・カスタマーとも呼ばれます。

 

 

③従業員ロイヤルティ(従業員ロイヤリティ)

従業員ロイヤルティとは、従業員の「会社に対する忠誠心」のこと。

 

従業員ロイヤルティが高まれば、社員一人ひとりだけではなく、組織全体にプラスの影響を与えることになります。

 

 

 

loyaltyの発音は?

loyaltyの発音記号は「loiəltē」

 

royaltyの場合は「roiəltē」ですが、どちらにしても発音記号を読む限りは「ロイヤティ」が正しいです。

 

loyaltyの場合も、「ロイヤルティ」「ロイヤリティ」両方の発音が曖昧に使われているのが現状。

 

文脈から「royalty」「loyalty」どちらの言葉を発音しているか汲み取る必要があります。

 

 

 

 

まとめ

ロイヤルティ・ロイヤリティの違いや、指している単語が2種類あることを解説しました。

 

最後に簡単にまとめておきます。

 

  • ロイヤルティとロイヤリティは、「単語を発音する際の表記の揺れによる違い」のため、どちらを使っても良い
  • ただしこれらが指すものは「royalty」と「loyalty」の2単語があるため、その点は理解しておくべき
  • royaltyとは、著作権・特許権・商標権などの「使用料」を指して使われることが一般的
  • ロイヤルティフリーとは、商標権や特許権、著作権の使用料が掛からないことを言う
  • loyaltyには、「忠誠心」「誠実さ」「愛情」「愛着」などの意味がある
  • loyaltyはビジネスシーンでの使用頻度が高く、ストアロイヤルティ、ブランドロイヤルティなどの用語に使われる

 

以上、参考になりましたら幸いです。